通関士 合格体験記 S.Hさん 兵庫県宝塚市 30代 女性
(1年目:通関士総合講座(早期スタートパーフェクトコース)、超早期スタート通関士試験準備講座)
私の合格体験記
派遣社員として長く働いてたため正社員として働きたいと思い、
転職に有利な資格を探していました。
貿易事務の仕事をしていたので、
通関士なら少しは興味を持って取り組めるかもしれないと受験を決めました。
また在宅勤務が導入され、
通勤時間がなくなった分しっかりと勉強時間が取れる今しかないと思ったのも理由の一つです。
そして通関士試験受験を目指すために、
独学やオンライン受講ができない私にとっては通学できる学校が必須でした。
インターネットで探しているときにここの学校の存在を知り、
大変そうですがしっかりとした授業内容と合格率の高さ、
何よりも授業が多いので振替がしやすく、
どうしても通学が無理な時はオンラインで受講できる点が決め手になり
1月から受講スタートしました。
結果、この学校を選んで本当に良かったと思います。
私が実践したことをまとめてみましたので、
参考になれば幸いです。
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【使用教材】
授業で使用するテキスト赤(ヒューマンアカデミー)
授業で使用する問題集 青(ヒューマンアカデミー)
授業でもらうプリント
通関士試験問題・解説集 2021(日本関税協会)
計算問題ドリル2021(日本関税協会)
過去の試験問題 7年分
【勉強時間】
平日(テレワークなし):2時間
平日(テレワークあり):4〜5時間
休日:9時間
超早期スタート通関士試験準備講座から受講しました。
初めの頃はなかなか勉強モードになれず、
だらだらとテキストを読むのが精一杯でした。
しかし、このままでは授業にさえついていけない!と感じたので、
授業が本格的に始まった頃からはしっかり勉強時間を確保しました。
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【勉強方法】
<関税法・関税定率法対策>
最初は独特な言い回しのせいか文章の意味がわからなかったですが、
試験当日まで隙間時間に何度も読みました。
テキストを読み込むことで、
語句穴埋め問題ではかなり助けられたと思います。
3月頃からは第1回目の合同テストに向けて、
青問題集の問題を解き始めました。
最初の頃は授業が進んでいないのもあり知らないことも多く、
1問20分くらいかかっていましたが、
繰り返し解いていると解くスピードも速くなり答えを覚えてしまったので、
GW前に問題数が多い日本関税協会の問題集を追加しました。
とにかく暇があれば問題を解くスタイルが私には合っていたので、
日本関税協会の問題集追加してよかったです。
追加購入する時期が早かったのもよかったと思います。
後半で導入してしまうと問題数が多いので全部解けず、
中途半端になる可能性があるかもしれません。
青問題集、日本関税協会の問題集それぞれ出題形式も違いますし、
解説表現も違うので色々な角度から取り組むことができよかったと思います。
出題された箇所や解説で説明されている箇所をテキストにマーカー
(他とは違う色の方がわかりやすいです)で引いたら、
自分が思っていた大切な所と問題で問われている所が違うことに気づけて良かったです。
そして過去にどういう部分が出題されていたのか見やすかったです。
<商品分類・計算問題対策>
商品分類・計算問題は、
プリントを毎日必ず最低1枚ずつ解きました。
9月近くになるとかなりのプリント数が手元にあるので、
繰り返し解いて速さ・正確さを上げることができました。
<課税価格問題対策>
課税価格の問題は、
問題文の表現によって正答率にムラがありました。
先生の問題は長文の日本語読解力が問われる難問なので、
文章表現に惑わされずに加算・不可算の根拠をしっかり理解して回答する必要がありました。
プリントと日本関税協会の計算ドリルを使って、
迷う度に基礎レベルに戻って何度も解き直しました。
本番の問題は先生のように難問ではないので、
あっさりしすぎて逆に不安になりました。
<申告書対策>
申告書は7月中旬から始めました。
まったく要領がつかめず、
ゼロ申やヒューマンアカデミーの集中対策問題集もトライしましたが、
私にはかなり難しくていつか出来るようになる感覚がありませんでした。
そこでこうした問題集などの難しい問題を解くことに拘るのを捨て、
主にHSコードを正確に選べるように、
基礎的な問題を多く解きました。
難易度の高い問題の正解を目指すよりも、
基本問題で点を落とさないよう心掛けました。
<模擬試験>
学校の模擬の他にも模擬試験を受けました。
模擬試験を受けると本番1ヶ月前の貴重な勉強時間を削ることになるので、
こんなに受ける必要もなかったかも知れません。
しかし、私は焦ると凡ミスを連発するタイプなので
確実に本番落ち着いて本来の力が発揮できるように、
模擬試験をいくつも受けました。
学校のテスト・合同テストとは違う空気の中で受けることにより、
本番シュミレーションすることができて良かったです。
各模擬試験は、出題傾向や出題表現も違うので
その中でもしっかり点を取れると自信にもつながったように思います。
<その他>
本試験目前の9月は、
上記の勉強をしながら過去の試験問題7年分を2〜3回解きました。
苦戦していた申告書も8月中にどうにか解けるようになり、
9月は関税法中心に移行できました。
関税法中心でしたが、
毎日少しずつまんべんなくするようにしました。
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【試験当日】
朝もいつも通り起きて、
頭の準備運動のために勉強しました。
一番心掛けたことは、
普段と変わらないように過ごし特別なことをしないことです。
簡単な問題を解いて、
気分良く試験会場に向かいました。
試験時間が近づくと会場の雰囲気も更に緊張感に包まれ、
始まると緊張して最初の方は文章が頭に入ってきませんでした。
毎年サプライズ問題が出ると言われていたので慌てることは想定していましたが、
実際に本番で出題されるとかなり動揺しました。
しかしそこはいつも学校でメンタルを鍛えられていたので気持ちを切り替え、
見たことない問題・難問はそこそこに解き、
基本的な問題に時間を割くようにしました。
持って行って良かったのは、置き時計です。
腕時計は文字が小さいので、
時間がパッと見てわかる時計があってよかったです。
本試験 自己採点
通関業法 30点
関税法 41点
通関実務 35点(申告書・計算問題で点数を稼げました)
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最後に。
私は勉強時間がかなり多かったですが、
合格するために私にはこれだけの時間が必要でした。
どんなに先生の出す問題が難しくても諦めてはいけないです。
試験の最後の問題まで全力で解けば、
もしかしたら奇跡が起こるかも知れません。
挑戦してみなければ誰にも結果はわかりません。
私がなぜ合格できたのか考えてみると、
最後まで諦めることなく、
愚直に先生から言われたことをやり続けたからだと思います。
勉強したくない、
ダラダラしたい気持ちを律して、
自分に負けない事が大切だと感じました。
そして仲良くなれたクラスメイトの存在があったから、
心細い勉強の日々も頑張れました。
通関士試験を合格してから変化したことは、
物事の捉え方がポジティブになったと思います。
今までなら「私になんてできるわけない」と諦めていたことも、
「できるかも」と思えるようになりました。
更に細かいところまで確認する癖がついたおかげで、
仕事のミスも減りました。
最初は資格取得目的でしたが、
これから先の人生の糧になるような経験だったと思います。
斉藤先生、合格まで導いてくださって有難うございました!
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